舞です。
昨夜仕事が終わって家に帰ると、珍しいことに、父が起きて待っていました。
そして、父が「幼いころ読んでいた童話が出てきたからあげる」って。
(でも、どうして今? なぜ、私が幼いころに読んでくれなかったのかなぁ。ま、それはどうでもいいや)
私、さっそく、読んでみました。
「裸の王様」。
じつは私、船橋にあるアンデルセン公園に大人になって行ったことがあって、
そこで「帝王さまの新しい服」というタイトルの翻訳版を読んだことあるんです。
私の覚えているその筋書きと違って、このひらがなだけの幼児向けの絵本では、
最後がハッピーエンドになっています。
翻訳版の最後のほうは確か…
「帝王様は何も着ていない」と小さな子どもが言い、
それをその子のお父さんがフォロー(観衆に我が子の声を聞いてくれ、みたいな)、
そしたら周囲の大人たちも「帝王様は何も着ていない!」って大合唱。
帝王自身も「みんなの言うことが正しい」と知ったにもかかわらず、
「王様の威厳を保たなければ」と思い、それまで以上に胸を張ってパレードしたとか…。
侍従たちも王様に助言することもなく、ありもしない服を持ちながら歩いたとか…。
そんな内容だったと思います。
父がくれた絵本の中では、
「王様は恥ずかしくなってお城へ帰った」だって。
そして、子どもをお城へ招き入れ、
「本当のことをよく言ってくれた。ありがとう」と言い、ご褒美をあげたって書いてあります。
翻訳版のほうが「原本」に忠実だと思うけど、
改編された絵本のストーリーのほうが私は好き。
「正直者は馬鹿を見る」って言葉がありますよね。
「正直は一生の宝」という言葉もあります。
馬鹿正直だと損をするかもしれないけれど、それでも、私は、正直であることを宝物にして生きていたいなぁ。
この物語、王様(帝王)が民のお金や作物を搾取して、
裕福に暮らしている時代の物語なんだろうけど、現代にも通じる話ですよね。
「正直さを無垢な子どもの特権」だけにするんじゃなくて
(子どもだって不正直なことあるもの、私もそうだったし…ウソだってつくし…)
大人たち(私も)、正直さを大事にして、胸を張って生きたいと思いました。
わあ、ちょっと真面目な日記になっちゃった。
でも、童話って、大人が読んでも考えさせられることがあるんですよね。
お父さん、ありがとう♪
(皆さんにも読んで欲しくて、写真撮ってみました。読めるかなぁ)