11歳のとき、「眠り病」と言われた病気になったレナードという男性が主人公の映画。
彼は30年間、病院で暮らしているの。
映画を見る限り、その症状は…
こちらの呼びかけに答えない…
手足が硬直していて、うまく歩けない…
目は開いたまま…瞬きしない…
ボ~っとしている…
そう、介助がないと生きていけない状態なの。
まるでお人形さんみたいに…。
そこへ一人の医師(Dr.マルコム・セイヤー)が現れ、
この治療法のない病気を治そうとするんだ。
パーキンソン病の新薬を飲ませてみようとするんだ。
もちろん、エビデンスがないから、他の医師から反対されたりするんだけど、
その熱意が勝って治療に試すことができるようになる。
すると…
30年の眠りから覚めるようにレナードは甦る!
(レナードだけじゃなくて、この処方で、同じ症状の患者さんが全員目覚めるんだ!)
コミュニケーションがとれるようになり、
父親の看病に訪れている娘さん(ポーラ)に恋する。
病院から一人で外出したいと思うようになる。
でも、恋に悩み、外出も許可されないことから、
レナードはイライラして、凶暴になって行くの。
レナードのお母さんは30年の眠りから覚めた息子との対面にすごく喜んでいたんだけど、
甦ったことで変わっていく彼を見て「息子の苦しみを止めて」と訴える。
いまからおよそ100年前の実話に基づいた映画なんだよ。
私が感動したのは、Lastに近いシーン。
レナードは徐々に落ち着きを取り戻すんだけど、症状が悪くなって行く…。
痙攣が止まらない体で、
レナードは初恋のポーラにこんな風に打ち明けるの。病院の食堂で。
「僕は一生病院暮らし。当然だよ。病人だからね。
君に会うと気分がいい。
でも、会うのはこれっきり…。さよなら」
一方的な告白。それも別れの告白。
握手をしようと手を差し出したレナード。
その手をぎゅっと握って離さないポーラ。
ポーラはおもむろに立ち上がってダンスを始めるんだぁ。
やさしいポーラ。
レナードの痙攣は止まり、静かに踊り続ける二人…。
私、涙が止まらなかった。
この映画、じつはね、1年半近く顔面マヒの症状で悩んでいるタンポポのお客様が
「舞ちゃん、観てみたら」ってDVDを貸してくれたんだ。
お客様はこんな風に言ったよ。
「まだ完治しない顔面マヒだけど、舞ちゃんが精油をいろいろ試してくれるでしょう。
それで、この映画を思い出したんだ。
もう1年半になるよね。まだ顔のこわばり、目の疲れが取れない。
辛い日もあるけど、いつか治るって信じてる。
この映画の主人公は30年間、病気が治らなかったけど、
医師の熱意のおかげで、その眠りから覚めるんだ。
舞ちゃん、これからもよろしくお願いします」
映画を観て、お客様の気持ちが分かった気がするよ。
病気に、大きいも小さいも関係ないよね。
辛い症状で悩んでいるお客様に、誠心誠意、真心を持って施術するのがタンポポだもん。
私、まだまだ未熟だけど、頑張る!
お客様、いい映画をご紹介いただいてありがとうございました。
PS.ネタバレになるからリンクはしないで、結末も書かないようにするね。
ちょっぴりせつないけど、明るい未来が見える結末なんだよ。
掲載したYouTubeはダンスシーンで流れていた音楽だよ。
どこかせつないけど、温かい旋律だよね。
〔25 April, 2014〕