レナードの朝

食堂でレナードとポーラが踊る、私が感動したシーンだよ。このとき流れた音楽をYouTubeで紹介するね♪
食堂でレナードとポーラが踊る、私が感動したシーンだよ。このとき流れた音楽をYouTubeで紹介するね♪

11歳のとき、「眠り病」と言われた病気になったレナードという男性が主人公の映画。

 

彼は30年間、病院で暮らしているの。

映画を見る限り、その症状は…

 

こちらの呼びかけに答えない…

手足が硬直していて、うまく歩けない…

目は開いたまま…瞬きしない…

ボ~っとしている…

 

そう、介助がないと生きていけない状態なの。

まるでお人形さんみたいに…。

 

そこへ一人の医師(Dr.マルコム・セイヤー)が現れ、

この治療法のない病気を治そうとするんだ。

パーキンソン病の新薬を飲ませてみようとするんだ。

 

もちろん、エビデンスがないから、他の医師から反対されたりするんだけど、

その熱意が勝って治療に試すことができるようになる。

 

すると…

 

30年の眠りから覚めるようにレナードは甦る!

(レナードだけじゃなくて、この処方で、同じ症状の患者さんが全員目覚めるんだ!)

 

コミュニケーションがとれるようになり、

父親の看病に訪れている娘さん(ポーラ)に恋する。

病院から一人で外出したいと思うようになる。

 

でも、恋に悩み、外出も許可されないことから、

レナードはイライラして、凶暴になって行くの。

 

レナードのお母さんは30年の眠りから覚めた息子との対面にすごく喜んでいたんだけど、

甦ったことで変わっていく彼を見て「息子の苦しみを止めて」と訴える。

いまからおよそ100年前の実話に基づいた映画なんだよ。

 

私が感動したのは、Lastに近いシーン。

 

レナードは徐々に落ち着きを取り戻すんだけど、症状が悪くなって行く…。

痙攣が止まらない体で、

レナードは初恋のポーラにこんな風に打ち明けるの。病院の食堂で。

 

「僕は一生病院暮らし。当然だよ。病人だからね。

 君に会うと気分がいい。

 でも、会うのはこれっきり…。さよなら」

 

一方的な告白。それも別れの告白。

握手をしようと手を差し出したレナード。

その手をぎゅっと握って離さないポーラ。

ポーラはおもむろに立ち上がってダンスを始めるんだぁ。

 

やさしいポーラ。

レナードの痙攣は止まり、静かに踊り続ける二人…。

 

私、涙が止まらなかった。

 

この映画、じつはね、1年半近く顔面マヒの症状で悩んでいるタンポポのお客様

「舞ちゃん、観てみたら」ってDVDを貸してくれたんだ。

 

お客様はこんな風に言ったよ。

 

「まだ完治しない顔面マヒだけど、舞ちゃんが精油をいろいろ試してくれるでしょう。

 それで、この映画を思い出したんだ。

 もう1年半になるよね。まだ顔のこわばり、目の疲れが取れない。

 辛い日もあるけど、いつか治るって信じてる。

 

 この映画の主人公は30年間、病気が治らなかったけど、

 医師の熱意のおかげで、その眠りから覚めるんだ。

 

 舞ちゃん、これからもよろしくお願いします」

 

映画を観て、お客様の気持ちが分かった気がするよ。

病気に、大きいも小さいも関係ないよね。

辛い症状で悩んでいるお客様に、誠心誠意、真心を持って施術するのがタンポポだもん。

私、まだまだ未熟だけど、頑張る!

 

 

お客様、いい映画をご紹介いただいてありがとうございました。

 

 

PS.ネタバレになるからリンクはしないで、結末も書かないようにするね。

 ちょっぴりせつないけど、明るい未来が見える結末なんだよ。

掲載したYouTubeはダンスシーンで流れていた音楽だよ。

どこかせつないけど、温かい旋律だよね。

 

〔25 April, 2014〕

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